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バルセロナで日本語の礼拝に参列したい、聖書を読んでみたい、と思う方々への案内用ブログです。プロテスタントとカトリックの合同集会ですが、洗礼を受けているか否かに関わらず、聖書に興味をもたれる方ならどなたでも歓迎します。なお、統一教会やエホバの証人など、いわゆる異端といわれる宗派とは一切関係ありません。
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500 ユーロ
パブロは肩を落とし、生気のない顔でラウラと待ち合わせたカフェに入った。ラウラと世間話を始めたものの、話はすぐに横道にそれた。



「最近、ついてないんだ。仕事も、カノジョとの関係も、お金も、全部僕を見放していくようなことばっかりで・・・。もうお先真っ暗で、自分に愛想をつかしたよ」

ラウラはため息をつくパブロの前でポケットに手を入れ、新品の500ユーロ札(約8万円)を彼に見せた。「パブロ、これ欲しい?」



パブロは目を丸くして答えた。
「当然だよ。500ユーロ札だぜ。誰が欲しくないもんか」

そこでラウラはその新品のお札を片手の中に揉みいれ、くしゃくしゃにした。
そして、もっと目を丸くしているパブロにそのお札を広げて見せて言った。
「パブロ、あなたまだこのお札欲しい?」

ラウラが何を言いたいのか解せないままパブロは答えた。
「当然だよ。500ユーロ札には変わりないんだから、くれるんならもらうよ」

ラウラは次に、くしゃくしゃのお札を床に落とし、靴で踏みにじって汚くした。
さっきの真新しかった500ユーロ札はよれよれのお札になっていた。
「パブロ、まだこのお札欲しい?」

パブロにはこの展開の意味が全く理解できなかったが、ラウラに答えた。
「ラウラ、君が何をしようとしているのか僕にはわからない。
でもどんなに汚くても破らない限り500ユーロの価値は変わらないんだから欲しいよ。」

「パブロ、時には自分の思うように事が運ばなくて、人生がくしゃくしゃになったり、踏み潰されているような気がするときがあっても、あなたは以前と同じ価値を持った人間だっていうことを忘れちゃダメよ。

自問するなら、今どれだけ傷つき打撃を受けているかではなくて、本来の自分はどれだけ価値のある人間か、なのよ」



パブロはこのラウラの言葉に返す言葉を失った。それほど彼女の言葉は新鮮な輝きをもって彼の心に沁みこんでいった。

そんなパブロに、ラウラは広げたお札を渡して微笑んだ。
「はい。これあなたにあげるわ。次に気弱になったときに今日のことを思い出せるようにね。でもあなたは私に新品の500ユーロ札の借りをつくったこと、忘れないでね。次にあなたのようになった友達を元気づけるのに使うんだから」

そう言うとラウラはパブロの頬にキスをして出て行った。

パブロはもう一度お札に目を落とし、クスリと笑ってポケットに入れた。新たなエネルギーに満たされた彼はウェイターを呼んで勘定を頼んだ。




わたしの目にあなたは価高く、貴く、
わたしはあなたを愛し、
あなたの身代わりとして人を与え
国々をあなたの魂の代わりとする。 (イザヤ書43章4節)


今日このブログを訪れてくれたあなたに、神様の恵みがあふれますように。
| メッセージ | 05:38 | comments(2) | trackbacks(0) |
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わかりやすい、いいお話しですね〜。
感動しました。
どんな私でも愛してくださる方がいる。
感謝ですね。
| Yoshie.K | 2008/10/08 7:20 PM |
Yoshie 様

コメント有難うございます。ブログを訪問してくださって感謝です。私のところにはこういうメッセージが沢山届くので、また少しずつご紹介します。よろしく!
| Shimoyama | 2008/10/12 5:42 AM |









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